2010年01月22日
【写雑記】メルヘンの丘
誰が名付けたか、「メルヘンの丘」。
見れば確かに、広々とした丘の上に少し間隔を空けながらぽつんぽつんと並ぶ7本(+1本)の木々、形といい並びといい何とも言えずメルヘンチック。
他の人の写真で初めてこの場所を見た時にも、メルヘン、という名前は何の違和感もなく納得してしまった。

手前の畑はジャガイモ畑で、夏の花時には白い花が美しく風に揺れるという。
メルヘンの丘があるのは道東の町、大空町。
大空町というとピンとこないかもしれないが、平成の大合併で女満別町と芝桜で有名な東藻琴村が合併してできた町。
網走市より南に下ってすぐ、旧女満別町のエリアにある。
広域地図はコチラ
詳細地図はコチラ
国道39号線沿い、道の駅「メルヘンの丘めまんべつ」から500mほど北上したところにある。
写真で見ると、周りは一面の畑でその中の一角にあるように感じるが、じつは国道に面した場所にある。
初めて訪れた時にはあまりにもあっさりと目の前に現われて、拍子抜けしてしまったほど。
今では有名な撮影スポットとなっているため、目に付きやすい案内板、バス停のように路肩を拡張した駐車場も用意されている。
メルヘンの丘の駐車場がいっぱいでも、道の駅に車を停めて歩いていける距離。

↑ 道の駅「メルヘンの丘めまんべつ」。
この看板で一番気になるのはアンテナショップ「ほのか」。
いえ、ただうちの相方の名前と音が同じだというだけなのですが。

↑ 道の駅で毎年冬に行われる氷まつり。
歩道部分にいくつもの氷像が並ぶ。
高さ2メートルはあると思われるこの氷像、作ったのは地元の一般の方。
この年(2008年)のモチーフは名古屋城。
屋根の上の氷のシャチホコが、光を浴びて輝いていた。
たまたま現地で制作グループの一人とお会いできたので聞いてみると、メンバー4人は毎年このお祭りで氷像を作っているベテランさん。
けれどもみなさん本職は別にあるそうで、私がお話した方は農家の方だった。
その道の駅からメルヘンの丘までは、国道沿いに歩いて5分足らず。
とは言ってもそこは観光地ではなく、あくまで個人所有の畑。
昔から地元に住む、この畑の所有者を知っている友人によると、昔はもっとたくさんの木を植えていたらしい。
ある時間伐したのだが、別に美観を考えたわけではなく、なんとなく間を空けて残しただけだという。
それが写真好きの人たちの口コミによって広がり、今では観光地スポットのひとつとしてネット上のガイドマップにも紹介されるほどになっている。
四季折々に異なった顔を見せてくれるメルヘンの丘。
そして最も美しくなるのはやはり、夕暮れ時だ。
丘と陽の沈む方角がまた絶妙。

↑ 空が赤く焼け、大きな太陽が丘の向こうに沈む最後の最後まで見届けることができる。

↑ 秋口だと、真正面より少し右の位置から撮るとこんな感じに、7本のうちの一番左側の木よりも内側に沈んでくれる(9月下旬撮影)。

↑ その瞬間を捉えようと、夕暮れ間近にはこんなにもたくさんの人たちがカメラを構えてずらり。
右側の人たちは少し高めの、国道沿いの歩道から。
左側奥の人たちは、国道より少し低めの、隣の工場と畑との間にある空き地から。
ジャガイモ畑の手前にはちゃんと柵があるので、それを越えなければ大丈夫。

↑ とっぷりと暮れた後でも、しばらくは残照を楽しめる。

↑ 冬場になると太陽はかなり左に沈む。
上の秋の写真で7本のうちの左側4本が、この写真の右から4本。
太陽は、離れた位置に立つ8本目の木と家を挟んで、さらに左側に沈む(2月上旬撮影)。
木々と日没を一緒に納めるには、相当がんばって右側からポジションを探さないと難しい。
でも不可能ではない。

↑ 太陽が入らなくても……。
同じ場所を何度か訪れていると、パッとしない天気に当たるときもあるもの。
けれども何故か、私たちはこのメルヘンの丘だけは外れたことがない。
その日一日曇天で、他の場所を巡っている間はいまいちな空模様でも、ここに来ると回復している。
知人の写真で、夜間に長時間露光でこの場所を撮ったものがある。
星がきれいに半円を描いた下に並ぶメルヘンの丘の木々。
これはこれでとてもメルヘンチックだった。
そんな夜の風景や、夏のジャガイモの花のシーズンなどにも、また撮りに行きたいな、と思っている。
★最終訪問日 2008年9月
★最終更新日 2010年1月
北海道の写真でデザインしたポストカードあります*海蒼 絵葉書館*
大空町というとピンとこないかもしれないが、平成の大合併で女満別町と芝桜で有名な東藻琴村が合併してできた町。
網走市より南に下ってすぐ、旧女満別町のエリアにある。
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詳細地図はコチラ
国道39号線沿い、道の駅「メルヘンの丘めまんべつ」から500mほど北上したところにある。
写真で見ると、周りは一面の畑でその中の一角にあるように感じるが、じつは国道に面した場所にある。
初めて訪れた時にはあまりにもあっさりと目の前に現われて、拍子抜けしてしまったほど。
今では有名な撮影スポットとなっているため、目に付きやすい案内板、バス停のように路肩を拡張した駐車場も用意されている。
メルヘンの丘の駐車場がいっぱいでも、道の駅に車を停めて歩いていける距離。

↑ 道の駅「メルヘンの丘めまんべつ」。
この看板で一番気になるのはアンテナショップ「ほのか」。
いえ、ただうちの相方の名前と音が同じだというだけなのですが。

↑ 道の駅で毎年冬に行われる氷まつり。
歩道部分にいくつもの氷像が並ぶ。
高さ2メートルはあると思われるこの氷像、作ったのは地元の一般の方。
この年(2008年)のモチーフは名古屋城。
屋根の上の氷のシャチホコが、光を浴びて輝いていた。
たまたま現地で制作グループの一人とお会いできたので聞いてみると、メンバー4人は毎年このお祭りで氷像を作っているベテランさん。
けれどもみなさん本職は別にあるそうで、私がお話した方は農家の方だった。
その道の駅からメルヘンの丘までは、国道沿いに歩いて5分足らず。
とは言ってもそこは観光地ではなく、あくまで個人所有の畑。
昔から地元に住む、この畑の所有者を知っている友人によると、昔はもっとたくさんの木を植えていたらしい。
ある時間伐したのだが、別に美観を考えたわけではなく、なんとなく間を空けて残しただけだという。
それが写真好きの人たちの口コミによって広がり、今では観光地スポットのひとつとしてネット上のガイドマップにも紹介されるほどになっている。
四季折々に異なった顔を見せてくれるメルヘンの丘。
そして最も美しくなるのはやはり、夕暮れ時だ。
丘と陽の沈む方角がまた絶妙。

↑ 空が赤く焼け、大きな太陽が丘の向こうに沈む最後の最後まで見届けることができる。

↑ 秋口だと、真正面より少し右の位置から撮るとこんな感じに、7本のうちの一番左側の木よりも内側に沈んでくれる(9月下旬撮影)。

↑ その瞬間を捉えようと、夕暮れ間近にはこんなにもたくさんの人たちがカメラを構えてずらり。
右側の人たちは少し高めの、国道沿いの歩道から。
左側奥の人たちは、国道より少し低めの、隣の工場と畑との間にある空き地から。
ジャガイモ畑の手前にはちゃんと柵があるので、それを越えなければ大丈夫。

↑ とっぷりと暮れた後でも、しばらくは残照を楽しめる。

↑ 冬場になると太陽はかなり左に沈む。
上の秋の写真で7本のうちの左側4本が、この写真の右から4本。
太陽は、離れた位置に立つ8本目の木と家を挟んで、さらに左側に沈む(2月上旬撮影)。
木々と日没を一緒に納めるには、相当がんばって右側からポジションを探さないと難しい。
でも不可能ではない。

↑ 太陽が入らなくても……。
同じ場所を何度か訪れていると、パッとしない天気に当たるときもあるもの。
けれども何故か、私たちはこのメルヘンの丘だけは外れたことがない。
その日一日曇天で、他の場所を巡っている間はいまいちな空模様でも、ここに来ると回復している。
知人の写真で、夜間に長時間露光でこの場所を撮ったものがある。
星がきれいに半円を描いた下に並ぶメルヘンの丘の木々。
これはこれでとてもメルヘンチックだった。
そんな夜の風景や、夏のジャガイモの花のシーズンなどにも、また撮りに行きたいな、と思っている。
★最終訪問日 2008年9月
★最終更新日 2010年1月
北海道の写真でデザインしたポストカードあります*海蒼 絵葉書館*
| 道東エリア | 17:21 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑