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【雑記】白のチカラ

学生の頃、学外の自主制作映画のサークルに参加していたことがありました。
その時、役者の顔に影を作らないようにするためにお手製レフ板を使っていました。
言ってみればただの白い板。
その頃カメラには全く詳しくなかった私は、レフ板がどれほど効果のあるものなのか、あまり実感できずに眺めていました。

白の反射力を実感したのは、雪国に来てから。

白のチカライメージ


雪国の冬は「灰色の雲が重く垂れ込めて」というように、寒くて陰気な描写をされることが多いように思います。
確かに雪が降り続いている間はそうかも知れません。
でもひとたび空が晴れると、びっくりするほど明るくなります。

よく晴れた雪の昼間は、車の運転中にサングラスが欲しくなるほどです。
満月の夜なら街灯のない道でも歩けてしまうほど。

そして意外に困るのが曇りの日中です。

フォトグラフの語源である「光で描く絵」が示すように、人は光が物に当たってできる反射を見て色や形を識別しています。
曇りの日にはどこにも平均的に光が回るので影ができにくいことは、誰しも経験したことがあると思います。
さらに雪の積もった景色の中では、低い位置にある雪の白がレフ板の役割と同じように物の影を薄くしてしまいます。

すると、雪面のでこぼこが、本当に見え辛くなるのです。

雪は新雪もそうでないものも路温や気温で常に変化するため、かなりの凹凸があります。
足元を見ずに歩いているとその段差に足を取られてあっけなく転んでしまうことも。
だからなるべく足元には気をつけたいのに、中途半端に明るい曇りの日は見えているのに見えない、目は開いているはずなのに視力を失ってしまったかのような不安を感じることさえあります。

車の運転の時も然り。
影を失う曇りの日と、数十メートル先もホワイトアウトしてしまう吹雪の日は、手探りで運転をしているような心細さを覚えます。

そしてもう一度白のチカラを実感できるのが、雪融けが終わった春の夜。
町外れの夜道を運転していて、やけに景色を暗く感じるのです。
冬の間にはずっとあった天然のレフ板がすっかり融けてなくなったために、夜道がとても暗くなります。

写雑記メルヘン-5小


沖縄では間もなく桜の話題も聞こえてくる頃ですが、北海道はこれからが冬本番。
雪シーズンならではのイベントも続々と始まります。

雪と寒さが作り出す美しい景色を、さて今年はどこまで追いかけられるでしょうか。
白のチカラを借りながら。

|  日々雑感(はるか) | 01:28 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑















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