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【写雑記】オコタンペ湖

6月の早朝3時前。
まだ空には無数の星がきらめいていた。
朝になる前に星空撮影でもしようか、とカメラをセッティングし、シャッターを長く開けているともう何枚も撮らないうちにみるみる星の数が減っていく。
黒から紺、深い青へと空が変化していくうちに、湖には霧が立っているのが見え始めた。
秘湖の名前にふさわしい、神秘的な夜明けだった。





オコタンペ湖は周囲約5km、深さが最大約20mの小さな湖。
恵庭岳の噴火によって飛び散ったものが、沢を堰き止めてできた。
支笏湖の北西の山間に位置し、その水はオコタンペ川から支笏湖へと注いでいる。
広域地図はコチラ。
詳細地図はコチラ。
北海道三大秘湖(他の2つは東雲湖、チミケップ湖)の1つとも言われている。
アイヌ語で「オコタンウンペ」、下村(川尻に・村・ある・もの)という意味が語源。
昔、アイヌの人々が仮(狩)小屋を作り、温泉に入ったり魚を獲ったりした所だという。
札幌市内と支笏湖を結ぶ国道453号線の途中、道道78号線に曲がって2kmほど上がっていくとオコタンペ湖展望台に着く。
この道道78号線は、本来は支笏湖沿いに美笛まで抜けられる道のはずなのだが、自然災害による通年通行止めが何年も続いているため、オコタンペ温泉のある野営場までで行き止まりになる。
通れる区間も冬場は除雪が入らないので、例年11月の下旬から4月いっぱいくらいまでは通行止め。
たまたま出会った森林管理局の人(?)に聞いたところ、車はダメだが歩いていくのなら構わないとのこと。
ただし除雪のされていない雪山道は、たった2kmでもかなりハードであることは想像に難くないので、わたしたちはまだ挑戦してはいない。
雪山の合間に沈むこの湖を、見てみたいという気持ちはあるのだけれど。



←陽が上がり、まだ湖面に霧が残る頃(6月)。


↑霧が降りすぎるとこんな感じ(10月)。
これはこれで面白いが、奥のほうは全く見えなくなる。


↑オコタンペ湖への道路が冬季通行止めから解除されて間もない、5月初旬。
まだ湖面はところどころ大きく氷結している。

展望台から木々の間を縫うようにしてしか見下ろすことのできない湖。
いくら小さいとは言っても全貌を見渡すことはできない。
支笏湖よりも300mほど高い位置にあり、漁岳、小漁岳、フレ岳に囲まれているために、夜が明けてもすぐには湖に陽が入らない。
ある程度陽が上がってきてようやく明るくなり、照らされた湖面は美しいエメラルドグリーンになる。
風のない日には湖面は鏡のようになり、湖に張り出した山の木々がきれいに写りこむ。
時期によって多少のズレはあるものの、朝陽は展望台から湖を見た左前側から上がり、夕陽は右やや後ろに沈むといった感じ。
山あいのため日の出・日の入りを撮ることはできない。


↑ オコタンペ湖展望台。


←展望台の柵によじ登っても、肉眼ではこのくらいまでしか見通しがない。


↑ それでもわずかに見える湖面は、思わず息を飲む美しさ。


←展望台のすぐ脇の林からなら、もう少し眺望は開ける。とは言ってもやはりこのくらいまで。


↑秋(9月末~10月頃)。風がなければこんな感じで木々の写りこむ姿を見ることができる。

眺めているとごくまれに釣り人のカヌーが浮いているが、本来ここは保存地区に指定されており、学術目的以外の一般人の立ち入りは禁じられている。
ただ知る人ぞ知る道は頻繁に利用されているようで、笹薮の足元はしっかりと踏み固められていたりするのだが。


↑ ザリガニってこんなに大きかったっけ。
オコタンペ湖にはアメマス、エゾサンショウウオなどが生息しているという。


↑ 11月。このあたりは針葉樹と広葉樹が入り混じっているため、晩秋でも緑が残っている。
ダケカンバ、シラカバなどカンバ系が多いせいか、黄葉が多く紅葉は少ない。

札幌市内の自宅から車でおよそ1時間のこの場所は、支笏湖と並んで私たちの定点観測所となっている。

★最終訪問日 2009年5月
★最終更新日 2009年5月


北海道の写真でデザインしたポストカードあります*海蒼 絵葉書館*

|  道央エリア | 20:29 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑















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