海蒼 絵葉書館*Photo Log

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【写雑記】平取町すずらん祭り

それは、風のない夜だった。
夜中のうちにたどり着いた会場の駐車場には、当然のように私たちの他に車はいない。
山の中だけに、通る車もいない。
カエルや鳥の鳴き声もしない。
相方の穂和が仮設トイレに行って自分ひとりになると、空気の分子がぶつかる音まで聞こえそうなほどの静寂だけが残る。
目を閉じて、息を止める。
重力や平衡感覚まで消えてしまいそうな、完全なる静けさだった。

すずらん3


平取町の山の中にある、すずらんの群生地。
ここは毎年、すずらんの花のシーズンだけ開放され、出店もあるお祭りが開催される。
正式名称は「びらとり すずらん鑑賞会」。
広域地図はコチラ
詳細地図はコチラ

夜が明ける前、まだ係の人たちもやって来ないうちに動き始めるために、私たちはいつも前の晩に会場へと到着する。
国道を外れて会場まで行くことのできる道は2本あるが、海側(鵡川・富川方面)から道道71号線を使って行く場合には案内板なども多くわかりやすい。
一方、山側(日高方面)から道道638号を使って行くルートは、狭い上にガードレールのない箇所もあり、知らずに夜中に通るには怖い道でもある。
到着後は、駐車場に車を停めて仮眠を取り、明るくなるのを待つ。

すずらん6

お陰でまだ朝露の残るしっとりとしたすずらんたちを、しゃがみ込み、ゆっくり時間をかけてマクロ撮影することもできる。

すずらん8

群生地に立ち入らないようロープが張られているので、たくさん咲いてはいても、うまく滴の中に写りこみを狙える位置にある花を探すのはなかなか大変だ。

すずらん4

背の高いダケカンバの木々の足元に、緑のじゅうたんのように群生しているすずらん。

まれに黄黒のロープを越えて群生地に立ち入っているおばちゃんたちがいるが、それは地元の人。
すずらんと一緒に生えて来る山菜を、間引きを兼ねて摘んでいる。
一般の人はつられて中に入ったりしてはダメ。
またすずらんの葉は行者ニンニク(ヒトビロ)に似ているため、毎年各地で山菜取りに入った人が間違えて摘んできて食べては食中毒になる事故が起きている。

すずらん1

すずらんは花と一緒に葉も大きく成長してくる。
鑑賞会は例年5月下旬~6月初旬に行われるが、早すぎると花がまだで、遅すぎると花が葉に埋もれてしまう。
お花そのものが小さくて下向きに咲くうえに色が白なので紛れやすく、ぴったりの時期に行っても、立ったまま上から見下ろしていると大きな葉に隠されて、花が無いようにも見える。
あまり咲いていない、と思わずに、少しかがんで覗き込んでみるといい。

すずらん7

お花が咲き出す時期は、虫たちが動き出す時期でもある。
ロープを支えている柵などに、こんな光景が見られることも。
まださほど活発には動けないが、刺激はしない方が得策だ。

すずらん2

ひと通りゆっくりと巡って駐車場に戻る頃には、ぼちぼちと人が集まってきている。
びらとり和牛を使ったバーベキューをやらせてくれたり、びらとりトマトを使ったジュースやお醤油、アイスも売っている。
このトマトアイス、ほんのり甘くて美味しくてオススメ。

すずらん5

花が咲き、枯れるとそこから種の入った実が膨らんでくる。
すずらん鑑賞会では、開催期間中の土・日の朝10時から、根付きすずらんのプレゼントがある。
持ち帰って咲かせてみたい、と何度もチャレンジしているのだけれど、育て方が悪いらしく一度も成功していない。

すずらんとお祭りを楽しんだ後は、平取の町なかに戻り「びらとり温泉」でお腹を満たしお湯に浸かって。
それが私たちのお決まりのコースだ。

びらとりすずらん鑑賞会の公式ページはコチラから。

★最終訪問日 2008年6月
★最終更新日 2009年5月


北海道の写真でデザインしたポストカードあります*海蒼 絵葉書館*

|  道南エリア | 19:32 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑















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