2008年09月25日
【写雑記】美瑛川・中~上流域
立ち枯れた白樺の足元に、美しい青色の池。
ある日、そんな写真に目を奪われた。
撮影地は美瑛町、私たちもよく行く場所だ。
そこにこんなきれいな景色があったなんて。
知ってしまえばいてもたってもいられない。
そうして最初に訪れたのは2006年の夏だった。
ある日、そんな写真に目を奪われた。
撮影地は美瑛町、私たちもよく行く場所だ。
そこにこんなきれいな景色があったなんて。
知ってしまえばいてもたってもいられない。
そうして最初に訪れたのは2006年の夏だった。
地図でよく見てみると、撮影された場所一帯は、もう何度も通りがかっている道道966号線沿い。
美瑛の町なかから白金温泉を通り、上富良野町の望岳台や十勝岳連峰への登山口方面へとつながる道だ。
広域地図はコチラ。
詳細地図はコチラ。
十勝岳は活火山だ。
現在も大小の噴火を繰り返している。
大規模な噴火が起これば火砕流が流れ出し、美瑛町や上富良野町を襲う恐れがある。
その土石流を誘導し、勢いを減少させるために、美瑛川流域では砂防ダムが建設されている。
建設の途中経過として、川の水を一時的に違う場所へ誘導した場所に、池ができた。
それが青池の正体だ。
川の色が青く見えるのは、硫黄分が溶け込んでいるからだ。
硫黄を含む温泉や川は全国各地にあるはずなのに、何故ここの川だけがこんなにも青く見えるのかはわからない。

↑白金インフォメーションセンター横の道を入ってすぐ、比較的低い位置にある美瑛川を渡る橋から下流を見渡す。

←同じ橋から、上流を見るとこんな感じ。
重機が入っての砂防ダム工事が行われているため、その姿は少しずつ変化している。
インフォメーションセンター横の橋より、少し上流域に上がった場所には、一時的に水を逃がしている青池がある。
この場所は以前には立入禁止の柵があったが、2007年の夏にはなく、はっきりと車の入れる道ができていた。
工事が進んで、より重機の出入りが多くなったためだろうか。
そして、

↑ 2008年秋。ついにこんな看板が。
966号から川側へ入るわき道は、以前よりも入り口が広くなっている。
「白樺遊歩道はこちら」という看板(白金温泉街入り口付近にもあるが、それとは別)とともに、「工事中に付きご迷惑をおかけしております ○○建設」という看板もあり、一般車の入場を公式に認める形に変化していた。
そして先に進むと、分岐のたびに上記のような方向案内看板が立てられている。
それを辿っていけば難なく青池にたどり着ける。
ただしすぐ近くにはクレー射撃場があり、そこに続く道はもちろん立入禁止のままになっている。
うっかり踏み込んで流れ弾に当たっても、文句は言えない。
身の安全を思うなら、射撃場の敷地には間違っても迷い込まないことだ。

↑美瑛の名前の語源は、アイヌ語の「ピイエ・ペッ(濁った・川)」から来ていると言われている。
美瑛川も決して澄んだ青ではなく、やや濁った色に見えることからも納得がいく。(2007年9月)

↑川にせり出している白樺は、硫黄分によって立ち枯れている(2006年8月)。
2007年夏には、この部分は工事のために整地されてなくなっていた。

↑川の水が誘導されてできた池。
林の中に突然ぽっかりと現われるような、不思議な印象。
道道966号線をさらに上っていくと、白金温泉街に着く。
この温泉街の中には「ブルーリバー橋」と名付けられた橋があり、青い美瑛川を見下ろせる。

←ブルーリバー橋から下流を望む(夏景)。

←同じ場所からの、冬の風景。
木々が葉を落とすため、川すじがよりくっきりと見渡せる。

↑ブルーリバー橋から上流側、白髭の滝を望む(夏景)。
温泉街にあるホテルの露天風呂からは、この川をもっと近くに眺められるところもある。

↑同じく、冬の風景。
流れる水はすべて白く凍りつくため、川の青がいっそう際立つ。
橋の先から山の上に向かって作られた階段の先には、十勝岳火山砂防情報センターがあり、入場無料で見学をすることができる。
砂防ダム計画がどのようなもので、現在どうなっているかなどを詳しく知ることができる。
観光で来る側からすれば人工的な眺めになってしまうのは寂しくもあるが、そこに暮らす人たちのための自然災害対策であれば、よそ者が文句を言う資格はない。
最終的にどんな景色になるのか、それを楽しみに、まだしばらくは通うことになりそうだ。
★最終訪問日 2008年9月
★最終更新日 2008年9月
北海道の写真でデザインしたポストカードあります*海蒼 絵葉書館*
美瑛の町なかから白金温泉を通り、上富良野町の望岳台や十勝岳連峰への登山口方面へとつながる道だ。
広域地図はコチラ。
詳細地図はコチラ。
十勝岳は活火山だ。
現在も大小の噴火を繰り返している。
大規模な噴火が起これば火砕流が流れ出し、美瑛町や上富良野町を襲う恐れがある。
その土石流を誘導し、勢いを減少させるために、美瑛川流域では砂防ダムが建設されている。
建設の途中経過として、川の水を一時的に違う場所へ誘導した場所に、池ができた。
それが青池の正体だ。
川の色が青く見えるのは、硫黄分が溶け込んでいるからだ。
硫黄を含む温泉や川は全国各地にあるはずなのに、何故ここの川だけがこんなにも青く見えるのかはわからない。

↑白金インフォメーションセンター横の道を入ってすぐ、比較的低い位置にある美瑛川を渡る橋から下流を見渡す。

←同じ橋から、上流を見るとこんな感じ。
重機が入っての砂防ダム工事が行われているため、その姿は少しずつ変化している。
インフォメーションセンター横の橋より、少し上流域に上がった場所には、一時的に水を逃がしている青池がある。
この場所は以前には立入禁止の柵があったが、2007年の夏にはなく、はっきりと車の入れる道ができていた。
工事が進んで、より重機の出入りが多くなったためだろうか。
そして、

↑ 2008年秋。ついにこんな看板が。
966号から川側へ入るわき道は、以前よりも入り口が広くなっている。
「白樺遊歩道はこちら」という看板(白金温泉街入り口付近にもあるが、それとは別)とともに、「工事中に付きご迷惑をおかけしております ○○建設」という看板もあり、一般車の入場を公式に認める形に変化していた。
そして先に進むと、分岐のたびに上記のような方向案内看板が立てられている。
それを辿っていけば難なく青池にたどり着ける。
ただしすぐ近くにはクレー射撃場があり、そこに続く道はもちろん立入禁止のままになっている。
うっかり踏み込んで流れ弾に当たっても、文句は言えない。
身の安全を思うなら、射撃場の敷地には間違っても迷い込まないことだ。

↑美瑛の名前の語源は、アイヌ語の「ピイエ・ペッ(濁った・川)」から来ていると言われている。
美瑛川も決して澄んだ青ではなく、やや濁った色に見えることからも納得がいく。(2007年9月)

↑川にせり出している白樺は、硫黄分によって立ち枯れている(2006年8月)。
2007年夏には、この部分は工事のために整地されてなくなっていた。

↑川の水が誘導されてできた池。
林の中に突然ぽっかりと現われるような、不思議な印象。
道道966号線をさらに上っていくと、白金温泉街に着く。
この温泉街の中には「ブルーリバー橋」と名付けられた橋があり、青い美瑛川を見下ろせる。

←ブルーリバー橋から下流を望む(夏景)。

←同じ場所からの、冬の風景。
木々が葉を落とすため、川すじがよりくっきりと見渡せる。

↑ブルーリバー橋から上流側、白髭の滝を望む(夏景)。
温泉街にあるホテルの露天風呂からは、この川をもっと近くに眺められるところもある。

↑同じく、冬の風景。
流れる水はすべて白く凍りつくため、川の青がいっそう際立つ。
橋の先から山の上に向かって作られた階段の先には、十勝岳火山砂防情報センターがあり、入場無料で見学をすることができる。
砂防ダム計画がどのようなもので、現在どうなっているかなどを詳しく知ることができる。
観光で来る側からすれば人工的な眺めになってしまうのは寂しくもあるが、そこに暮らす人たちのための自然災害対策であれば、よそ者が文句を言う資格はない。
最終的にどんな景色になるのか、それを楽しみに、まだしばらくは通うことになりそうだ。
★最終訪問日 2008年9月
★最終更新日 2008年9月
北海道の写真でデザインしたポストカードあります*海蒼 絵葉書館*
| 道北エリア | 11:43 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑
ホント綺麗ですね。
お邪魔します。
美瑛川の上流ってホント、凄い綺麗ですよね。
あのブルーの色は何度行っても、綺麗と思います。
神秘的です
| メタボおじさん | 2008/08/19 09:28 | URL | ≫ EDIT