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【写雑記】能取湖

わずかにピンク色がかったような一面の「赤」と真っ青な空。
あの赤は花かしら、それとも紅葉?
まだ北海道初心者だった私が、東京から来た友人が持ってきた旅行パンフレットにその写真を見つけたとき、鮮やかな色に惹きつけられつつも正体がわからなかった。
パンフレットを隅から隅まで眺めて、それが「能取湖(のとろこ・のとりこ、読みはどちらでも良いらしい)のサンゴ草」だということまではわかった。
見頃は9月中~下旬。
ぜひとも行きたいと思いながら、実際に足を運ぶことができたのはそれから数年後のことだった。

能取湖01



能取湖は、網走市にある周囲35kmの小さな湖。
広域地図はコチラ。
詳細地図はコチラ。
オホーツク海に面していて、以前は汽水湖だったが現在は完全な海水湖になっている。
この能取湖の南(内陸)側の卯原内地区に、その写真が撮られた場所はあった。

サンゴ草の正式な和名は「アッケシソウ(厚岸草)」と言う。
厚岸は、同じ北海道東部の太平洋側にある、釧路と根室の間に位置する町。
サンゴ草が一番最初に発見されたのがこの厚岸町にある厚岸湖の湖畔であったことから、こう名付けられた。
ただ現在は厚岸湖ではほとんど見られないという。
その他、北海道内では野付半島、オンネトー、サロマ湖、コムケ湖など道東の太平洋沿岸からシベリア海峡を抜けてオホーツク沿岸まで、広い範囲で自生している。
北海道以外でも宮城や愛媛、香川、岡山などかなり南の方まで自生していたようだが、開発や湖岸の侵食などによって減少してしまったという。

能取湖02
↑サロマ湖畔、キムアネップ岬方面に寄り道をした際の1枚。
手前と、川向こうのサギたちの足元に赤く見えているのも、サンゴ草。

能取湖03
↑サンゴ草の赤い色の正体は、花ではなく「葉」の部分。
春~夏には濃い緑色の葉が、秋に紅葉してこのような色になる。

能取湖04
↑遠目で全体を見ると鮮やかで美しいが、ひとつひとつをマクロで見るとちょっぴりグロテスク……?

サンゴ草は塩湿地に育ち、塩を蓄積していく塩生植物。
最近ではその蓄えられたミネラル分を抽出した健康補助食品もあるようだ。
卯原内では他の塩生植物がはびこらないよう管理しながら、国内でも最大級の群生地を維持している。
シーズンには多くの観光客が訪れる。

能取湖05
↑見頃である20日前後の週末には「能取湖さんご草まつり」が開催され、オホーツクの味覚を味わえる屋台や、地元のYOSAKOIソーランチームの演舞などを楽しめる。

能取湖06
↑サンゴ草の間の湿地帯には、ユリカモメたちがやってきてエサをついばんでいる。

能取湖07
↑サンゴ草の上には、真綿のようなカモメたちの羽がたくさん舞い散っている。

能取湖08
↑冬の群生地。
遊歩道もすべて雪の下に。
木製の大きな案内板がなければ、ここがあの群生地であることはわからないかもしれない。
厚く凍った湖の上では、ワカサギ釣りを楽しむ人たちが大勢来ている。

能取湖09

環境省のレッドデータブックには「絶滅危惧種IB種(近い将来に絶滅の危険が高い種)」として記載されているアッケシソウ。
保護管理によって、少しでも長い間、この不思議で鮮やかな姿を見られることを願っている。

■網走市公式観光ガイドサイト → 「旅なび!網走」


★最終訪問日 2008年9月
★最終更新日 2009年8月


北海道の写真でデザインしたポストカードあります*海蒼 絵葉書館*

|  道東エリア | 20:28 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑















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